研究・開発職としてキャリアアップ・収入アップに必要な3つのスキル

研究や開発の仕事をしていると、「自分の専門分野をさらに追求したい」と思うことは多いもの。これはとても大切ですが、同時に身につけておくと良いスキルもあります。

目の前の研究や開発を頑張っているとつい忘れがちですが、今後のキャリアを考えると身につけておくべきスキルを紹介します。

研究・開発は、これからも需要が高まる仕事。損をしないためにも、ぜひ意識してみてくださいね。

専門分野や技術の知識以外で必要になる、3つのスキル

研究や開発をする上で一番大切なのは、やはり自分が専門とする分野の知識やスキル。ただ、次の3つも意外と大切で、収入アップやキャリアアップに直結することがよくあります。

【研究・開発で働く人に必要な、3つのスキル】

  • コミュニケーション能力
  • 英語スキル
  • マネジメントスキル

研究開発の仕事をする人は職人気質な場合が多く、「とにかく技術を追求すればいい」と考えることがよくあります。ただ、上の3つも大切なことを理解しておくと、「スキルはあるのに、今ひとつ実力に見合った給料やポジションを得られない」という失敗を避けやすくなるはずです。

他部署の人と連携するための「コミュニケーション能力」

研究や開発は、あるテーマや1つの新製品についてプロジェクトが組まれ、チームで業務を進めるというスタイルが多いです。各チームメンバーに役割が振り分けられ、担当の業務は1人で進めます。たとえばプリンターの開発なら、「A君はヘッド担当、B君はインク担当、C君は電気系統担当」のような感じです。

ただ、基本は自分で仕事を作業するものの、自分だけでひとつの製品が完成するわけではありません。「自分はヘッド担当で順調だけど、インク担当のBと相談したい。あと、電気系統でトラブってるCは大丈夫なのか?」など、周りの人と連携して仕事を進める必要があります。

大抵は週1や週2で開発ミーティングがあり、進捗状況や問題点の洗い出しなど、チームメンバーでのすり合わせが行われます。もし問題があれば先輩や上司などにアドバイスをもらい、またテストや検証を繰り返します。

つまり研究や開発は1人で働くように思えても、実は周りの人とコミュニケーションをとって仕事を進めることが多いのです。

ここで上手く自分の意見を伝えられなかったり、「必要なやり取りはするものの、仕事の話以外は一切しない」という感じだと、メンバーとの関係が薄くなってしまいます。「アイツはよくわからん・・」というイメージをもたれてしまうと、実力があってもリーダーにはなれないこともあるのです。

研究や開発はもちろん素晴らしい仕事ですが、「ひとつの分野を追求する」というマニアックな仕事でもあります。また、物と向き合う時間が多いことで、人とのコミュニケーションを苦手とする人も多いです。

研究や開発として収入アップやキャリアアップを狙うなら、コミュニケーション能力は大切。仕事と関係ない雑談でも、実は同僚との仲を深めるのに役立ちます。すると仕事で連携するときにも「アイツの状況はよく分かってる」となり、スムーズに進みやすくなります。また、冗談を言い合える関係になれば、本音の議論もしやすくなります。

研究や開発の人がコミュニケーションも得意だと、とてもバランスの良い人材になることができます。「周りの人に挨拶しよう」「なるべく周りの人と話すようにしよう」「こまめに報告・連絡・相談をしよう」など、日頃から意識してみてほしいと思います。

海外にも工場・研究所がある企業では、「英語スキル」も必要

大手メーカーや大手のグループ会社などは、海外に工場や研究所などを持っていることも多いです。経験・スキルを身につけてくると、海外赴任を任されることもあります。

このときに必要なのが「英語スキル」。英語があまりできないのに「君しか分からないから」という理由で海外赴任を言い渡される場合もあれば、英語スキルがもともとあって「英語ができるから、君もアメリカへ行ってほしい」と言われることもあります。

理系だと英語が苦手な人もいますが、研究や開発をする上では必要。大手企業では「課長クラスはTOEIC650点以上が条件」のように、一定の英語力が昇進の条件になっていることもあります。働き始めてからでの英語の勉強はできるため、空き時間などで少しずつ見につけましょう。また、会社で教育プログラムが用意されていて、無料で学べるようになっていることもあります。

キャリアを積むと必要になる「マネジメントスキル」

コミュニケーション力を身につけて英語スキルも磨き、エンジニアとして頑張っていると、係長や課長クラスの役職になることができます。すると新たに必要となるのが、「マネジメントスキル」。それまではプレーヤーとして自分の結果を追求すれば良いですが、マネージャーになると「チームで結果を出すこと」が求められます。

チームのメンバーをまとめてひとつの目標を達成するのは、自分だけで頑張るのとは違う能力が必要。また、ひとつのプロジェクトでマネジメントが成功すると、同じやり方を応用することで別プロジェクトも上手くいきやすくなります。そのためマネジメント能力はスキルと考えられていて、これを身につけている技術者はとても価値の高い人材といえます。

マネジメントスキルまで身につけられたら、転職はとても有利になります。自分から応募しなくても企業からオファーが来ることもあり、転職エージェントで紹介してもらえる求人も好条件・高待遇なものが多くなります。

マネジメントスキルを習得するには、10年単位で時間がかかることもよくあります。長期的な視野で、研究開発のキャリアを磨いていきましょう。

転職してからでも良いので、少しずつ身につけよう

研究や開発は専門知事や技術を磨くことも大切ですが、コミュニケーション能力・英語スキル・マネジメントスキルもキャリアアップには大切。やりがいと合わせてそれに見合う報酬を得られることで、さらに研究や開発が面白くなるはずです。

紹介した3つのスキルは、どれもすぐに身につくものではありません。日頃から意識することで少しずつ向上するので、転職したら勉強や実践をしてみてほしいと思います。3年や5年経ったときには、きっと大きなレベルアップになるはずです。