ベンチャー企業の研究・開発職は意外とオススメ。メリットとデメリット

研究や開発ができる会社はたくさんありますが、規模の小さい「ベンチャー企業」もそのひとつ。コアなテーマの研究・開発を事業として展開していることが多く、転職を考えてみるのも面白いと思います。

管理人もベンチャー企業で働いた経験がありますが、いろんな意味で刺激的でした(笑)仕事は大変でしたが身についた経験やスキルは大きく、給料もかなり満足でした。

ここでは「ベンチャー企業での研究・開発」について解説します。

ベンチャー企業の研究・開発はメリットがたくさん。20代なら考えてみるのもオススメ

ベンチャー企業は創業して間もない、これから成長していく企業。「絶対に大手のほうがいいよ」と言う人もいますが、ベンチャーにもメリットはあります。しかも意外と多くのメリットがあるので、考えてみるのも良いと思います。

【ベンチャー企業の研究・開発のメリット】

  • 転職のハードルが低め。ある程度の経験があれば採用の可能性あり。
  • 利益が少人数に配分されるため、給料が高くなりやすい。
  • 企業の規模が小さい分だけ任される仕事が幅広く、経験・スキルアップにつながる。
  • 大手企業や大学と連携していることが多く、人脈を作りやすい。
  • しばらく頑張れば、かなり良いポジションになれる可能性もある。

きちんと理解した上で転職すれば、ベンチャー企業は良い選択になることも。それぞれのメリットを、順番に見ていきます。

転職のハードルが低め。ある程度の経験があれば採用の可能性あり

ベンチャー企業は小さな会社なので、転職したいという人は大手や規模の大きな会社に比べると少なめ。そのため面接のハードルが低めで、関連する研究や開発の業務経験があれば、採用してもらえることはよくあります。

特に経験が浅いと、研究開発に転職したいと思ってもなかなかできません。ですがベンチャーなら意外とチャンスがあるため、「経験を積むため」と考えて入社するのも良いです。1度仕事を始めて経験やスキルを身につければ、それを元にステップアップできる可能性は十分あります。もちろんベンチャーにも多くのチャンスがあるので、居心地が良ければそのまま頑張るのも良いと思います。

ただ、まったく準備をせずに面接へ行くと、ベンチャーでもさすがに受かりません。転職エージェントのアドバイザーにも相談して、面接対策は前もってしっかりしておきましょう。

利益が少人数に配分されるため、給料が高くなりやすい

ベンチャー企業は意外と給料が高いこともよくあります。社員数が少ないため、出た利益がしっかり配分されやすいためです。

また、1人1人の仕事が企業の利益に大きく影響するため、誰が頑張ったか分かりやすいのもベンチャーのメリット。つまりあなたが成果を出せば、大きな給料アップにつながる可能性は高いです。

管理人もベンチャーで働いていたときは、20代で月30万円ほどもらえていました。大変でしたが、給料的にはかなり満足でした。

企業の規模が小さい分だけ任される仕事が幅広く、経験・スキルアップにつながる

ベンチャーは、さまざまな経験・スキルを身につけられるのもメリット。人数が少ないため、1人1人が担当する仕事は必然的に多くなります。するとそれだけ経験できることも増えるため、短期間で一気に実力を高めることができます。管理人がいたベンチャーも当時は開発担当が5人だけだったので、社内でのテストだけなく取引先や大学との打ち合わせやセミナーへの参加など、かなりいろいろ動き回っていました。

また、社内全体を見通しやすいのも大きな魅力。大手だとどうしても「歯車のひとつ」のような感覚になりやすいですが、ベンチャーだと「会社がどう回っているのか」「どれくらいの売上が上がっているのか」「誰が何をしているのか」などがすぐに分かります。こうした経験があると研究・開発職に不足しがちなビジネス感覚・経営感覚が身につくため、小規模だからこそ学べることも多いです。

大手企業や大学と連携していることが多く、人脈を作りやすい

ベンチャー企業は大手企業や大学にいた人が立ち上げた会社も多く、さまざまな企業や研究機関、大学と連携していることも多いです。つまり社内のスタッフだけで研究や開発をするのではなく、外部の人と共同で仕事をすることもあります。

こうした機会は刺激になりますし、人脈も自然とできるようになります。仲良くなれば今後のキャリアにプラスとなることもあるため、上手く機会を活かすと良いですね。

ただしベンチャーでも、社内だけで業務を進めるところもあります。これは企業によって違うため、ホームーページで情報をチェックしたり、面接で実際の仕事内容を聞いたりして判断しましょう。

しばらく頑張れば、かなり良いポジションになれる可能性もある

ベンチャーは研究・開発担当者が少ない分、頑張れば良いポジションを狙える可能性があります。今後会社が大きくなったときに続けていれば、開発リーダーや部長になれる可能性も十分あります。また、すでに経験・スキルがしっかりある状態で転職すれば、いきなり部長職などで迎えられることもあります。

ベンチャーは3年や5年でかなり大きく成長することもあり、ITが普及した今の時代は特にそうです。しばらくは忙しくて大変なこともあるかもしれませんが、トレーニングや下積みと割り切って働くと、大きなリターンが見込めます。

ベンチャー企業のデメリットも理解しておくべき

ベンチャー企業は上のようにさまざまなメリットがあり、かなり魅力的に感じることもあると思います。ただ、メリットと合わせてデメリットも当然あるため、両方を理解しておくことが大切。ベンチャー企業のデメリットは、主に次のようなことがあります。

【ベンチャー企業の研究・開発のデメリット】

  • さまざまな仕事を任される分、仕事が大変な場合もある。
  • 受け身な姿勢・指示待ちスタンスの人には不向き。
  • 大きく成長するかは不透明。場合によっては続かない可能性も。
  • 企業のブランド力はないため、周りの人には自慢できない。

デメリットについても、それぞれ見ていきましょう。

さまざまな仕事を任される分、仕事が大変な場合もある

これは上でも少し触れましたが、ベンチャー企業は少人数な分だけ、仕事は大変になりやすいです。これはベンチャーだとよくあることなので、経験と割り切って研究・開発を楽しめる人に向いています。管理人がいたベンチャーの人たちも忙しくしていましたが、取り組んでいるプロジェクトを楽しんでいました。

ベンチャーは良くも悪くも向き不向きが出やすく、「落ち着いて働きたい」という人にはオススメしません。

受け身な姿勢・指示待ちスタンスの人には不向き

ベンチャーは積極的に働く人が求められるため、受け身な姿勢の人には不向きです。上司からの指示を待っていたり、研究や開発に興味がなかったりすると、ストレスを感じやすいです。

逆に「仕事を通してもっとスキルアップしたい」「開発が面白いから、やり込みたい」という場合、ベンチャーはかなり良い環境のはず。成果の分だけ給料やポジションも上がりやすいため、やりがいが大きいです。

大きく成長するかは不透明。場合によっては倒産の可能性も

ベンチャー企業は「将来性が分からない」という点が大きな不安材料。大手企業や中小企業も先行きが不透明な部分はあるものの、「すぐにダメにはならないだろう」という安定感があります。ベンチャーは資金力がないため、事業が立ち行かなくなるとすぐ倒産に追い込まれてしまうこともあります。

企業に安定性を求める場合、ベンチャーはやめておくほうが無難。「自分が会社を大きくするんだ」という当事者意識と、チャレンジ精神をもっている人に向いています。

ただし中途採用を募集する企業はこれから事業を拡大しようと考えているはずなので、3〜5年くらいは大丈夫と考えて良いと思います。これくらいの期間があれば、次の転職でマイナスに見られることは少ないです。

企業のブランド力はないため、周りの人には自慢できない

研究や開発をしている人の中には、大手企業や有名大学、大きな研究機関などで働いている人もたくさんいます。大学時代の友人や知人に、こうした人がいることも多いはず。

ベンチャーで働くと仕事のやりがいや給料は良いものの、ブランド力はありません。知り合いに「旭化成で研究の仕事をしてるよ」「ソニーで働いてるよ」「大学で助教授をやってるよ」みたいな人が多い場合、少し引け目を感じるかもしれません。

まああまり周りの評価を気にしないなら、別に良いと思います。「周りの人に自慢したい」「大企業に勤めて、親を安心させたい」のような場合、ベンチャーはやめておきましょう。

自分にとって良い企業かを判断するには「面接でフィーリングが合うか」

ここまで、ベンチャー企業のメリットとデメリットを紹介しました。トータルで考えるとデメリットはあるものの、「自分に向いてるかも・・」と感じることもあると思います。

ただ、ベンチャー企業は規模が小さく、良い会社かどうかの判断がつきにくいもの。転職エージェントで紹介してもらえる求人情報だけを見ると良さそうでも、実際は微妙・・ということもあり得ます。

そこでポイントになるのが、「面接でフィーリングが合うかどうか」ということ。

大手とは違い、ベンチャーは社員全員の距離が近く、社長ともすぐに話せることが多いです。また、社長を含めた社員全員が同じ場所で仕事をすることもよくあります。つまり「全員がチームのメンバー」という感覚が湧きやすく、シビアな環境ながらもアットホームな雰囲気があります。

ベンチャー企業の面接官や社長は、理念やビジョンを語ってくれることが多いです。「当社はこういう風土だから、こういう人に来てほしい」というカラーがハッキリあるため、それが自分に合うかを面接で確認しましょう。社長のビジョンやスタッフの雰囲気に共感できるなら、そのベンチャーはあなたにとって良い職場になる可能性は高いです。逆に「これはちょとついていけないな・・」と感じるなら、迷わずやめておきましょう(笑)

目の前の仕事を頑張れば、次の道は見えてくるはず

デメリットとしても紹介しましたが、ベンチャーは先行きが不透明。ただ、目の前の仕事と向き合っていれば、次のキャリアは必ず見えるはず。もし会社がなくなったとしても、そこで得た経験・スキルを活かして働ける職場は、きっとあります。

管理人もベンチャーで身につけた経験は大きく、次の転職にとても役立ちました。転職前から「次はこういう仕事に就こう」とイメージが湧いていましたし、面接でも自信をもって自分をアピールできました。

もし悩んでしまっても、転職エージェントを利用すればサポートしてくれます。実はベンチャーで働くリスクはそれほど大きくないと、個人的には思います。

ピンときたら、ベンチャー企業を考えてみるのもオススメ

ベンチャー企業はメリット・デメリットの両方があり、向き不向きがあります。ただ、「研究・開発として、スキルアップしたい」「仕事を頑張りたい」「ひとつの分野で、スペシャリストになりたい」というチャレンジ精神があるならオススメ。「自分には合ってるかも」とピンときたら、面接を受けてみるのも良いと思います。

ベンチャー企業の求人は、転職エージェントで紹介してもらえます。転職エージェントのアドバイザーはあなたの経験や適性を踏まえて会社を紹介してくれるため、フィーリングの合うベストなベンチャー企業を見つけやすくなるはず。ぜひ自分のキャリアを磨けるような、理想の転職をしてほしいと思います。