製造職の現場経験は、研究開発へ転職するときに大きなメリットになる

いま製造の仕事をしていて、研究や開発に転職したいこともあると思います。

この場合、「研究」はハードルが高いので厳しいですが、「開発」なら転職できる可能性は十分あります。開発は意外と製造に似た面があり、これまでの経験も活かして働くことができます。

ここでは「製造の経験が開発にどうプラスなのか?」「製造から開発へ転職するときに押さえるべきポイント」を解説します。

製造職の経験は、開発への転職にプラスになる!3つのメリット

製造職として経験を積むと、開発へ転職できる可能性は十分あります。製造現場を経験すると、大きく3つのことが開発にも役立ちます。

【製造を経験して開発に転職するメリット】

  • 量産(製品化)をイメージして開発の仕事ができる。
  • 他部署との連携に慣れている。
  • 上流から下流、ものづくりの全体が見えるようになる

最初から開発担当として働くと、なかなか製造の仕事を経験できません。工場で仕事ぶりを眺めたり、入社後に研修で現場を経験したりすることはありますが、あまり期間は長くありません。製造で身につけた知識や経験は、開発の仕事に大きく活かせます。

量産(製品化)をイメージして開発の仕事ができる

製造経験者は現場が分かっているため、「量産を見据えた設計」をすることができます。

開発はテストを繰り返して製品化のメドがついたら、量産できる規格に落とし込みをして生産ラインに乗せます。

製造の経験があると、量産のイメージがつきやすくなります。「この設計だと量産するときに大変だから、もう少しこうしよう」のように考えることができます。

開発だけを担当してきた人も、量産のイメージはもっています。ただ、製造経験者に比べるとツメが甘かったりします。

他部署との連携に慣れている

製造の仕事は、開発・営業・品質管理・製品管理・経理と、さまざまな部署の人と連携することが多いです。

開発と製品化や量産の相談をして、営業とは生産スケジュールの調整、品質管理や製品管理とは不良品の相談、経理とはコストについての話など、とにかくいろんな話が舞い込みます。もちろん作業をする1スタッフとして働いているときは、こうした話をすることはありません。ただ、製造職としてある程度経験があると、他部署と連携して働いたことがあるはずです。

開発は製造担当と相談することはあっても、営業や品質管理との連携は薄め。製造を経験していることで、「さまざまな部署とのコミュニケーション力を自然に磨いている」といえます

上流から下流、ものづくりの全体が見えるようになる

上とも少し重なりますが、商品の開発から販売までの流れは「開発 → 製造 → 品質管理・生産管理 → 営業 → 経理」のようになっています。

製造はこの一連の流れを意識しながら働くため、開発に転職してからも上流から下流まで全ての仕事をイメージできます。プロジェクトの全体像が見えることで、よりやりがいやモチベーションを保って働けるようになります。

自分の仕事だけをこなしていると、「何のために働いているんだろう」「歯車の一部なのかな」のように考えてしまうこともあります。全体をイメージできることで、ものづくりの楽しさ・面白さを実感しやすくなります。

製造経験者が開発に転職するときの、3つのポイント

製造から開発に転職するときは、次の3つのポイントに気をつけるべき!自分を最大限にアピールして、良い転職を実現しましょう。

【製造から開発へ転職するときに押さえるべき、3つのポイント】

  • 製造担当として、高い専門性や実績がある。
  • 今と同じ分野の仕事に転職する。
  • 開発担当者と連携して働いていて、仕事の内容をある程度理解している。

製造担当として、高い専門性や実績がある

開発は、幅広い専門知識を必要とする仕事。つまり開発で通用するレベルの知識や技術を身につけていないと、転職することができません。

ただし求められるレベルは、企業によって違います。大手メーカーの開発はとてもハイレベルな知識・経験・実績が必要なので、転職するのはかなり大変。自信があれば、応募してみるのも良いでしょう。

逆に中小企業なら、すごく高いレベルでなくても転職できる可能性があります。転職エージェントのアドバイザーと一緒に自分のキャリアを振り返り、どんな知識や経験がるのかを整理すると良いです。今までのキャリアは変えようがないので、自分の実力に合わせて応募する企業を変えましょう。

今と同じ分野の開発職に転職する

今やっている仕事とまったく関係のない分野の開発は、転職しにくいです。できれば同じ分野の仕事に転職しましょう。たとえばタイヤ製造の仕事をしていたなら、タイヤ開発を狙うという感じです。

転職先の企業も、同じ分野で活躍していた人材には興味をもつことが多いです。場合によっては非公開求人を紹介してもらえたり、好条件で転職できたりすることもあります。

ただし企業によっては、同業他社への転職を禁止していることがあります。入社したときの規定を読み返して、ライバル企業への転職が大丈夫かを確認しておきましょう。

開発担当者と連携して働いていて、仕事の内容をある程度理解している

これまでの仕事で開発担当と連携していた場合、ある程度仕事の内容がわかるはず。これも転職のときには大きなアピールになります。

実際に開発の仕事をしたことがなくても開発担当と日ごろから話していれば、どんなことをしているのか理解できます。製造と開発の仕事は似た部分もあるため、転職してからもスムーズに慣れることができます。

逆にあまり開発担当と話していなかった場合、転職のハードルが少し上がってしまいます。面接官に専門的な内容を聞かれたときに答えられないことがあるため、開発担当とコミュニケーションを取っていたかは意外とわかります。

製造から「開発」は転職しやすいが、「研究」はハードル高め

製造から転職する場合、「開発」が次のステップとしてオススメ。「研究」はさらに高度な専門知識が必要なため、製造から移るのは難しいです。

管理人も最初に転職したときは、製造から研究への転職を狙っていました。ただ、いろんな企業の面接を受けるうちに「これは厳しい・・」と気が付き、開発に切り替えました(汗)

最先端の発見は研究でないとできないかもしれませんが、開発にも「これまでになかった製品を作る」という大きなやりがいがあります。開発はものづくり以外にもマーケティングやコストなど、ビジネス的な知識も身につくので、結果的に良かったと管理人は思います。

製造から開発は、ステップアップとしてオススメ!

製造から開発へ転職するのは、次のステップに進む道としてオススメです。開発に転職するとさらにものづくりの面白さを実感でき、実績を出せばかなり高収入を狙うこともできます。

これまで経験がない仕事に転職するときは、わからないことも多いもの。転職エージェントを使えばサポートを受けられて、担当のアドバイザーと相談しながらキャリアの棚卸しや自分にピッタリな企業を見つけることができます。有効活用して、良い転職をしてほしいと思います!