研究・開発職って激務なの?企業の規模での忙しさの違い
「研究や開発は激務だよ」
こんな話を周りの人から聞くこともあると思います。
研究・開発が忙しくなりやすいのは本当。特に大手企業は定期的に新商品を発売するため、それに合わせてプロジェクトも進められます。スケジュールはキツめに設定されていることが多く、激務になりやすいのです。
また、ベンチャー企業も忙しいことが多いです。ベンチャーは社員が少なく、それだけ1人に任される仕事量も増えます。
研究・開発職の忙しさは企業によって違いますが、会社の規模は関係しやすいです。
大手企業は激務になりやすい!研究・開発スケジュールがタイト
大手企業はプロジェクトが大きく、チームを組んで仕事を進めます。
多くの企業は「春・夏・秋・冬」と4つのタイミングで新商品を出すことが多く、これに合わせて研究や開発が進められます。
ただ、1年に4つの新モデルを出すというのは、かなり大変なこと。3ヶ月スパンで新機能を搭載した商品を出さないといけないわけです。
また、大手メーカーの商品は全国で販売されるので、不具合が起きないようしっかりとしたテストが必要。膨大な試験や検査を、限られた時間の中でしないといけないわけです。
そのため大手の研究・開発は、スケジュール的にはかなりタイト。納期までに業務を終わらせないといけないため、当然激務になることも出てくるわけです。
ですが計画がキツめとはいえ、ほとんどの企業ではスケジュールにある程度の余裕をもたせています。ただ、上手くいかないことが発生すると、予定は狂ってしまいます。基本的に納期は厳守なので、研究や開発がどこかでストップすると、さらに忙しくなります(汗)
こうなると、夜遅くまで残業する場合も出てきます。
これを防ぐにはなるべく途中で遅れが生じないよう、日頃から先を見ておく必要があります。大丈夫か不安なときには上司や先輩に相談してアドバイスをもらうなど、早めに対処するべき。
大手で研究や開発の仕事をするなら、忙しくなることを多少は覚悟しておくほうが良いです。
研究や開発は好きで仕事をしている人も多いので、残業になってもあまり気にしない人もけっこういます。ただ、家庭を持っている人には、ちょっと大変かもしれません。
若いうちは大手でしっかり頑張って経験を積み、そこからは落ち着いた企業に転職してじっくり働くのもひとつの道ですね。
忙しさのピークが過ぎれば定時で帰れることも
大手は上のように忙しくなりやすいですが、実はずっと激務なわけでもありません。忙しい期間が過ぎると仕事は落ち着き、一転して定時で帰れることもあります。また、業務がスムーズに進んでいれば、それほど残業しなくても高収入を保てることも意外とあります。
特に大手は最近ルールに厳しく、残業を少なくするよう指示が出ていることも多いです。そのため以前より、働きやすくなっている職場は多いはず。ときどき帰りが遅くなることはあるかもしれませんが、「たまには仕方ない」と考えておくのが良いかもしれません。
管理人の大手勤務の友人も、「働く時は働いて、のんびりする時はのんびりする」という、メリハリの利いた働き方をしている人もけっこういます。
ベンチャー企業も1人に任される仕事が多く、激務になりやすい
大手と並んで激務になりやすいのが、ベンチャー企業。
ベンチャーは社内体制があまり整っていないため、忙しくなりやすいです。製薬系の研究・開発などは膨大なテストが繰り返されるため、激務になることも多いです。
大手だと「労働基準法に違反するから」という理由で残業を控えがちですが、ベンチャーは「好きでやってるならいいでしょ」とみんなガツガツ働いていることも(笑)
また、ベンチャーは人数が少ないので、1人に任される仕事も増えやすいです。
管理人も、とあるベンチャー企業の面接でこう言われました。
ベンチャーでやっていくなら、激務を楽しめないと難しいと思います。仕事が多いということは身につく経験やスキルもそれだけ増えるので、実は良い面もあります。
ベンチャーは頑張れば役職がつくのも早く、人数が少ない分だけ給料もアップしやすいです。大きな実績を作れば今後のキャリアにもプラスになるので、チャレンジ精神があるなら良いと思います。
中小企業の研究・開発職は、落ち着いて働きやすい
大手やベンチャーに比べると、落ち着いて働きやすいのが中小企業の研究・開発。
中小企業は体制が整っているため安定していて、やる気さえあれば積極的にチャレンジできる環境もあります。中小企業には研究・開発の知識を持つ人が少ないので、チャンスがたくさんあります。
「あまり経験はないけれど、研究や開発の仕事をしたい」という場合も、中小企業なら入社できる可能性が十分あります。
ただ、中小企業のデメリットは「収入が伸びにくい」という点です。高収入を目指して研究・開発をしたいなら不向きですが、ものづくりに関わる仕事がしたいなら中小企業はオススメです。
面接で、実際の仕事について聞いてみるべき
面接を受ける企業が激務かどうかは、実際に入社してみないとわからない面があります。ただ、そこで働く人の様子から、職場の雰囲気や忙しさがわかることがあります。
面接官に「入社したら、まずはどんな仕事をすることになるのでしょうか?」「職場はどんな雰囲気ですか?」のように聞いてみてください。
「仕事は激務ではないですか?」と質問すると「ラクな仕事がいいの?」と思われて、マイナス印象になってしまいます。ですが上のように聞けば、面接官には「仕事や職場について詳しく知りたい」という姿勢が伝わるだけです。
ムチャクチャな職場環境でなければ、面接官は普通に話してくれるはず。面接官が返答に困るなど、「何かおかしいな・・」と感じたら、その企業への入社はやめておくことをおすすめします。
できれば実際の職場を見学できるとよりGood
企業によっては、職場見学をさせてもらえることがあります。働いている人の様子をチェックできると、入社するかを決めるときに役立ちます。
職場の人が明るく話す様子や、元気そうな働きぶりが見られたら、激務はあまり心配しなくて良いでしょう。逆にひたすら仕事をしていたり、何だか表情が険しかったりする場合は要注意です。
激務な職場は雰囲気が悪くなっている事が多く、それは働く人の様子に表れやすいです。面接官の印象も大切なので、よくチェックしておきましょう。
ちなみに研究や開発の現場は企業秘密が多いため、あまりしっかり見ることはできないかもしれません。ただ、そこで働いている人の様子を見られるだけでも、参考になるはずです。
企業選びで迷ったら、転職エージェントに相談するのもオススメ
研究や開発の仕事は確かに忙しくなることもありますが、多くの職場は毎日終電で帰るようなことにはなりません。また、激務な会社は面接官や社員の様子からある程度は検討がつくため、そこまで心配する必要はないと思います。
研究開発はハマると面白く、やりがいのある仕事。かつ経験や実績を積むと収入アップを狙えるため、考えてみる価値はありますよ。
ちなみに、どんな企業が良いかで迷ったら、「転職エージェント」を使うのがオススメ。
転職エージェントに登録すると担当のアドバイザーがついてくれて、希望に合わせて求人の提案や面接のアドバイスをしてくれます。企業選びについても相談に乗ってくれるので、プロの意見を元に考えてみるのも良いと思います。