研究職に転職する際に結ぶ秘密保持契約(NDA)について

研究開発職に転職する時には、他の職種ではあまり見かけない秘密保持契約(NDA)というものを結ぶことがあります。

多くの企業で結ぶことが多いですが、これは、
企業の内部情報や秘密にしておきたい技術情報が流出するのを避けるために企業が取っている対策です。
研究開発職の特徴でもある、NDAについてご紹介しています。

秘密保持契約の目的は、技術の流出を防ぐため

NDA書類例えば、あなたがその企業の研究開発職として仕事をしっかりこなし、その企業ならではの独自技術の全体像やポイントについて十分に把握したとします。
特に強みとなっている技術のポイントなどは、ライバル企業も喉から手が出るほど知りたいと思っています。

そこで、ライバル企業から
「今務めている企業の給料の1.5倍出すから、うちに来てくれない?」
というオファーがあるとしたら・・??

あなたはそこで、今の企業に踏みとどまれるでしょうか。

ここで転職して今の企業で得たノウハウをライバル企業に生かせば、あなたは大きな収入アップや高い役職を手にできる可能性はあります。
ですが、今務めている企業と秘密保持契約が結ばれている場合は、こうしたことは契約違反になってしまい、トラブルになってしまうケースがあります。

どのような形になるかはケースバイケースなので、確実にトラブルになるとも言い切れない面があります。
ですが、トラブルになる場合は違約金や賠償金を支払うような事態、もしくは裁判にまで発展することがあるので気をつけた方が良いでしょう。

特に規模の大きな企業の場合はこうしたことにとても敏感です。
優位性のある技術はメーカーにとって命とも呼べるものですからね。

秘密保持契約の内容について

NDA秘密保持契約は多くの場合、簡単に言うと退職してから3年間や5年間は競合他社に転職してはいけないという形で結ばれることが多いです。

3年や5年という期間は、当時は目新しい技術であったとしても3年後にはその技術も古くなり、メリットにならなくなると考えられての期間として設定されています。

初めて研究開発職に転職を考えている方は「何か変な契約が出てきた」と考えるのではなく(笑)
企業が自社を守るために行なっている、正当なことと知っておくと良いでしょう。

僕ももちろん秘密保持契約を結んでの転職は経験があります。
そこから別の企業の研究職に転職する経験もしていますが、僕の場合は同業他社に行かなかったので、特に問題なくクリアできました。

競合他社への転職は十分に検討を

基本的には、あまり危ない橋は渡らないようにするのが個人的にはオススメです。
そこまで神経を削って高い収入などを手にしても、ちょっと後ろめたい気持ちを持ちながら仕事をしなければいけない気がします。

特にとても高度な専門性を持っている技術者には、ヘッドハンティング会社からオファーがあることがありますが、その時には秘密保持契約に違反しないかどうかが慎重に検討されることがあります。
秘密保持契約に違反しない、直接の競合他社でない企業への転職なら良いですが、違反しそうな可能性があるなら、個人的には見送って良い気はします。
あまり気持ち良くはないですからね。

今の企業に今後のキャリアを相談してみるのもオススメ

スクリーンショット 2015-07-18 15.32.53また、そこまで高い専門性を持っているなら、今の企業に交渉することができる余地もあると思います。
収入アップやその他自分の希望により合わせた職場環境を提供してもらうなど、まずは相談してみるのが良いかもしれません。

そこまで自分が成長することができた企業なら、話も分かってくれるはずです。
今の企業もあなたを手放したくないと思うはずですから。

また、ヘッドハンティングされて転職する人は、理系よりも文系の人の方がまだまだ多い状況です。
長い目で見れば状況は少しずつ変わる可能性はありますが、今のところ、理系の方は収入ももちろん大切ですが、本当に高い技術を持っている方は、ある程度十分な収入があれば今の仕事のやりがいや楽しさを取るという方も多いです。

お金もやりがいも、バランスが大事かもしれませんね。