研究開発には3つのタイプがある!それぞれの特徴と向いている人

研究開発とひとことで言っても、実は大きく3つのタイプがあります。

  • 市場や顧客の要望に応える製品を作る「開発
  • 3〜5年以内など、比較的早い段階で商品化に繋げる「研究開発
  • 次のビジネスになる種を見つける「研究

研究と開発は似ていますが、実は上のような違いがあります。研究はアカデミックな傾向が強い一方、開発は「ニーズに応える」というビジネス的な側面があります。

働く場所によって、3つのうちどの仕事になるかは異なります。

企業の規模によって、開発と研究どちらを重視するかは違う

研究と開発どちらを重視するかは、企業によって違います。

大手メーカーの場合は資金力があるため、研究と開発どちらもバランス良く行っています。定期的に新商品を出すための開発もしつつ、将来のために新たな研究も並行して進めています。

一方で中小企業の場合、ビジネスになるかわからない基礎研究にかける資金力はありません。そのため、早い段階でビジネスになる研究開発や開発業務を中心にしていることが多いです。

ベンチャー企業は圧倒的に開発優先。軸とする技術や主力商品が決まっていて、お客さんのニーズに合わせて仕様を変える開発が仕事になることが多いです。

管理人は中規模の企業とベンチャー企業で働いていましたが、中規模の企業ではポリマー(高分子)関連のいろんなテーマで幅広く開発を行っていました。上手くいくものといかないものがありましたが、半年スパンくらいでテーマが変わっていました。ベンチャーでは主力商品があり、この商品を改善する開発業務が主な仕事でした。

ここから開発・研究開発・研究に、それぞれどんな特徴があるか、どんな人に向いているかを解説します。

「開発」は納期があるため、スピード感のある仕事をしたい人向け

開発には「納期」があります。新商品の発売日が決まっていたり、クライアント(顧客)から「この日までにお願いしたい」という日が指定されているため、それに向けてスケジュールが組まれます。

開発は仕事の中で新たな発見をすることもありますが、「お客さんのニーズに合わせて製品を作る」というのが大きな目標。つまり本当の意味で自由にものづくりができるわけではなく、制約があります。

ただ、開発は「どんな製品に需要があるのか?」「商品としてどう打ち出していくのか?」など、ビジネスやマーケティングなどの知識も学ぶことができます。そのため理系ながらも、バランスの良い経験・スキルを身に着けたい人にオススメです。

開発はスピードを求められることが多いです。

お客さんの要望に応えるため、また、常に新しい商品を打ち出すために、サンプルの試作やテストなどをドンドン繰り返す必要があります。時期によっては忙しくなることもありますが、自分の実力を磨くには良い機会といえます。

「研究開発」は中長期的なテーマを扱うことが多く、バランス重視

次に研究開発は、1年〜3年後くらいの商品化を目指してテストなどを進めます。

ある程度じっくり取り組む研究的な面がありつつ、開発的なビジネス要素もあります。

商品企画やマーケティングの部署があれば、一緒に仕事をする場合もあります。技術的な面だけでなく、商品開発に関わる業務を全体的に見ることができるので、ビジネス視点を身に付けるのに役立ちます。

中小企業は企画・マーケティング・研究開発とも規模がコンパクトな場合が多いため、ゼロから商品を作って販売するまでを全て経験することができます。人によってはやりがいが大きく、面白い仕事だと思います。

「研究」は長期スパン。特定のテーマ・分野をじっくり追求したい人向け

研究は5年後や10年後など、完全に長期スパンのテーマで実験を行います。

大学で研究していた分野に続けて関わりたい場合や、ひとつのテーマをじっくり掘り下げたい人には向いています。

研究は大企業や大学、研究機関に所属することになりますが、大企業の場合は結果を出すことが求められます。大きな研究結果が出ない場合は打ち切りになったり、別部署への異動になったりすることがあるため気をつけましょう。

よりじっくり取り組みたいなら、大学や研究機関がオススメです。こうした場所で働くのはハードルが高めですが、やる気があるならチャレンジしてみるのも良いと思います。

国の研究機関や公的な研究施設・技術センターなどは、公務員になることで働くことができます。公務員試験に受かるには勉強する必要がありますが、今後のために頑張るのも良いでしょう。

また、大学で働きたい場合は、もともと学んでいた大学の研究室を訪ねてみると良いかもしれません。管理人もコネで仕事を紹介してもらったことがあります(お断りしてしまいましたが・・)。

研究職を目指す場合、仕事に就くまでのハードルがかなり高めです。できれば20代など、早めに進む道を決められると可能性が上がります。

開発・研究開発・研究は、人によって適正が違う!どれが合いそうかを考えよう

以上のように開発・研究開発・研究は、それぞれで向いている人が違います。開発はビジネス的な面が強く、研究はじっくりと技術を追求したい人にオススメです。研究開発はその中間という位置づけです。

3つの違いを知ってピンとくるものがあれば、転職でも求人を絞って検討しましょう。もしどれがいいかで迷う場合は、転職エージェントのアドバイザーに相談しながら決めるのも良いです。自分にどれが向いているかを考えて、次の仕事を考えてみてください。